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ソーラー工作で遊ぼう!
太陽光発電をみぢかに体験するには、なんといってもソーラー工作で遊ぶのがいちばんだ。太陽電池が高価だった昔では考えられないことだけど、今では子ども用のソーラー工作キットがたくさんある。
ソーラー工作といってまず思い浮かぶのはソーラーカー。いろんなソーラーカーがあるけど、なかでもおすすめなのが「ホンダドリーム号」(タミヤ)だ。ホンダドリームは実際にソーラーカーレースで大かつやくして、ほとんどのレースで優勝した最強のソーラーカーだ。本物そのままにスケールダウンして、小型のソーラーエンジンをつんでいる。組み立てもとてもカンタンだから、ソーラー工作初心者にもおすすめだ。
「ソーラー水陸両用車」(エレキット)もかっこいい。スクリュー兼用の車輪つきで陸上も水中もソーラーパワーでぐんぐん走る。「スーパーソーラーカー」(エレキット)は強力モーターを搭載していてとにかく速い! まるで未来の車みたいだよ。
もっと自分なりのソーラーカーが作ってみたいという人には「ペットボトルソーラーカー」(エレキット)はどうかな。これはソーラーパネルと車輪のセットでペットボトルはもちろんのこと、牛乳パック、空き箱などなんにでもとりつけることができる。自分でデザインしたソーラーカーなんて最高だね!
もちろんソーラー工作は車だけじゃない。「パタパタとんぼ工作セット」(タミヤ)は太陽電池で動くとんぼが作れる。光の強さによって元気にバタバタしたり、グッタリしたり、動くスピードがかわる。太陽電池は光の強さによって作れる電力はかわってくるということがよくわかるよ。
「ソーラーかもめ」(エレキット)なら、太陽に当っている間じゅうパタパタと飛び続ける。吸盤つきだから窓にペタっとはりつけて、ずっとながめていることもできる。「ソーラーバッタ」(エレキット)は携帯電話にも使われている振動モーターを組みこんでいるから、太陽の光をあびるとピョンピョン、バタバタ動き出すよ。面白いね!
車も生き物もとにかくなんでも作りたい! という人には「6in1」(エレキット)がおすすめ。バランス飛行機、風車、エアボート、飛行機、ミニカー、子犬…と、部品を組みかえることによって6つの工作が楽しめちゃうよ。
ちょっとかわったところでは「ソーラー噴水」(エレキット)。太陽光にあてるだけで机の上に噴水が出現だ! さらに「ソーラーロープウェイ」(エレキット)なんてのもある。ロープのはしまで行くと自動的にターンするオートリバース機能もついている。太陽発電だけじゃなく、ギア、滑車の勉強にもなる、理科の先生もイチオシのキットだよ。
おもちゃっぽいソーラー工作は作りたくない…そんな人に紹介したいのが、ちょっと不思議な「ラジオメーター」(DURO-LITE Lighting社)だ。 これはほかのソーラー工作とちがって太陽電池でなにかが動いているのではない。昔の屋根の上にあった太陽熱温水器のように、ここで太陽はものをあたためるという仕事しかしていない。「ラジオメーター」のはねをよく見るとかたほうだけが黒くなっている。太陽は黒っぽいものほどよくあたためる。はねのかたがわだけがあたためられることによって回転しているんだ。こんなふうにエネルギーは、光、熱、ものを動かす力…と、いろんなふうに姿をかえるんだね。でも、どんなに姿をかえてもエネルギーの量はかわらない。強い光があたれば、よくあたたまって、回るスピードもはやくなるよ!
もっとマニアックにやるならば、キットを買うのではなくて、ソーラーパネル、モーターなどのパーツをひとつずつそろえて手作りするというやり方もある。何をつくりたいかによって必要な部品もちがってくるからよく考えないといけないけど、あれこれ考えながら秋葉原のパーツショップなどをのぞいてみるのもとっても楽しいよ。まるであやしいテーマパークに迷い込んだみたいな気持ちになって、何時間いてもあきないよ! でもひとりで行くのはむずかしいだろうから、もしもおうちにくわしい人がいたら、いっしょにつれていってもらおう。
おうちにくわしい人もいないし、自分ひとりでは上手に作る自信がないという人は、いろんな会社がやっているイベントを利用してみよう。エレキットはいろいろなところでソーラー工作イベントをしている。 タミヤでもソーラーカーに乗れるイベントなどをやってるから、ソーラー好きが集まりそうだね! ソーラー仲間をつくってみるのも楽しみが広がるだろう。
もしも自慢の作品が作れたら、コンテストに応募してみてはどうかな。「新エネ・太陽電池工作コンクール」が毎年開催されているよ。小学生部門のほかにファミリー部門もあるから、お父さんやお母さんと一緒に作ってみるのもいいね。ファミリー部門の応募は毎年少なめだから、ねらい目だよ! 2008年の受賞作品は星座の位置をしめすソーラー時計「コスモクロック」や、太陽電池でを音がなるギターだった。どっちもすごいね。負けていられないぞ。ぜひ挑戦してみよう。
そして、これぞ究極の手作り! なんとソーラーパネルそのものも作ることができるのだ。さすがに家ではむりそうだけど、くわしい人といっしょなら子どもだって大丈夫だよ。
全国各地で子どもも参加できるワークショップが開かれている。そういうものに参加すると、ふだんコンセントから水のように流れてくる電気だけど、じつは作るのも運ぶのもたくさんの人がかかわっていて、とてもたいへんなことなんだということがよくわかる。
なかでもユニークなのはNGOソーラーネットの「しばじいプロジェクト」だ。昔、おじいさんはしばかりに行ってその日のお風呂をわかすのに必要なエネルギーを山からとってきました。世界中どこでも必要なエネルギーは自分たちの手でまかなえるようにしたい…そんな願いをこめて全国どこへでも太陽発電システムの手作り方法を教えに来てくれる。今までいろいろな学校などでたくさんの子どもたちがチャレンジしてきた。
子どもたちが作ったソーラーパネルは、インドネシアなどまだまだ電気が足りない国へ運ばれる。せっかく作ったのだから自分で使いたい…というのももちろんOK。ソーラーパネルを買うことになるが、そのお金もほかの国をたすけるために使われる。
たくさんの電気を作ることができるのは、発電所もたくさんある豊かな国だけ。そうすると豊かな国の人たちばかりどんどん便利になって、まだがんばっている途中の国はますます困ることになる。そんな不公平をなくそうというのがソーラーネットのこころみなのだ。
地球に優しいソーラーパワー。でもそれはたんに環境をよごさない、限りある資源をむだにしないってだけじゃだめだ。お金持ちの国の人もまずしい国の人も、みんなが同じように使えるようにならなくちゃ意味がない。地球に住んでいる全員のことを考える想像力がなにより大事なんだ。
どう作るのか。そして、それをどうみんなでわけるのか。太陽発電はわたしたちが本当に優しい地球人になれるかどうか、神様からの宿題かもしれないね。


